ゆかりの地を訪ねる
カトリック津和野教会
隣接して乙女峠の展示室があり、乙女峠での厳しい迫害の様子が紹介されています。また、1682年( 天和2年)5月の禁教の高札や1868年( 慶応4年)4月の「切支丹邪宗門」の高札、永井隆博士の絶筆『乙女峠』の原稿なども展示されています。
乙女峠マリア聖堂
1939年(昭和14年)セルメニヨ神父は光琳寺跡の土地を購入し、1951年(昭和26年)にはネーベル神父によって乙女峠マリア聖堂が建てられ、祈りの場として整えられました。
聖堂内部の壁画には、イエスと聖母マリアの足元で迫害の苦しみを耐えているキリシタンの4つの場面が描かれています。
流配されたキリシタンの指導者であった仙右衞門と甚三郎は、氷の張った池に沈められながらも手を合わせて祈っており、その下の場面には寺の中でロザリオを唱える婦人と子どもたちが見えます。
右側には旧暦11月の冷え切ったころ、2週間も裸で座らされて鞭打たれる祐次郎が、寺の屋根にとまっている親子の雀を見つめています。
その上には三つの三尺牢とその中で聖母マリアの御姿に似た婦人と出会った安太郎が描かれています。